顎関節症 診療日設定のお知らせ
診察日:第1・第3水曜、第2・第4木曜
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「顎関節症」は現代病のひとつ
顎関節とは両耳の手前にある関節で、口を開閉したり、食べ物を咀嚼(そしゃく)したりする時によく動く部分です。顎関節症は年々患者数が増加している現代病のひとつで、音が気になるといった軽い症状だけなら、日本人のなんと20%近くの人に症状が出ていると言われています。もし、大きく口を開けた時に痛い、咀嚼すると痛い、顎を動かすとカクンといった音が気になるなどといった症状がある場合、顎関節症の可能性が高いでしょう。こちらでは、長崎市麹屋町の歯科医院「おやま歯科 中通り診療所」が、あなどってはいけない顎関節症について詳しくお伝えします。
顎関節症の原因はひとつではありません
以前は「咬み合わせの悪さ」など、ひとつの原因で顎関節症が発症すると言われていました。しかし、近年では「多因子病因説」が主流で、いくつもの小さな因子が重なり合うことによって症状が出るとされています。
もちろん、生まれつき顎関節や顎を動かす筋肉の弱さなども関係するのですが、それだけでは顎関節症になりません。咬み合せ、ストレス、外傷、歯ぎしりなど、寄与因子が複数集まった結果、顎関節が耐えられなくなった時に症状が出るのです。そのため、同じような寄与因子を持っていたとしても、顎関節症になりやすい人と、なりにくい人がいることになります。
顎関節症の原因
- 顎関節や顎の筋肉の弱さ
- くいしばり、歯ぎしり、歯を鳴らす癖などのブラキシズム
- 咬み合わせが悪い
- 強いストレスなどによる精神的な緊張、不安などの持続
- 打撲、転倒などによる外傷
- 頬杖、スマホの長時間操作、爪噛み、うつぶせ寝などの悪習慣
- 片咀嚼癖、長時間のガムかみ、硬いものばかり食べている等の食習慣
- 吹奏楽器、バイオリンを弾く、大きな口を開けて歌うなど
- 歯を強くくいしばるようなスポーツ
その症状、顎関節症かもしれません
1.顎が痛い
口を開閉する時、咀嚼する時などに、顎関節やこめかみの辺りに痛みが出ます。
2.大きく口を開けられない
健康な状態だと縦に指3本分(約40mm)入るとされていますが、顎関節症の症状が出ている方は大きく口を開けることができません。
3.顎関節から「カクン」と音がする
口を開閉したり、咀嚼する時に耳の前辺りで「カクン」「ミシッ」などと、音が聞こえたりすることがあります。痛みを伴わないこともありますが、顎関節症の初期症状です。
4.顎の歪み
顎関節症になると、多くの場合は顎が歪みます。その結果、左右で口角の高さや、耳の高さが変わるなど、顔全体の歪みとして現れてくるのです。
その他の症状
顎だけでなく全身の部位に症状が表れることがあります。
- 頭痛、首や肩・背中の痛み、腰痛、肩こりなどの全身におよぶ痛み
- 顎関節部やその周辺の痛み
- 耳の痛み、耳鳴り、耳が詰まった感じ、難聴、めまい
- 眼の疲れ、充血、流涙
- 歯の痛み、舌の痛み、味覚の異常、口の乾燥感
- 嚥下困難、呼吸困難、四肢のしびれ
このような症状でお困りなら、長崎市の歯医者「おやま歯科 中通り診療所」へお問い合わせください。患者様に最適な治療方法をご提案いたします。
顎関節症の治療と対策について
顎関節症の場合は、歯を削る、歯列矯正をするなどといった歯科的な治療をする必要はありません。開口訓練やマッサージ、悪い習慣や癖を修正するなどの行動療法に加え、マウスピースによる負担の軽減などで改善させることが可能です。
- 歯科医院でできる治療
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歯医者では一般的にスプリント(マウスピース)による治療を行います。上顎または下顎の歯にかぶせるプラスチック製のマウスピースを使い、夜中の無意識な歯ぎしりやくいしばりを防いで顎関節や筋肉への負担を減らすことが目的です。痛みが強い場合は鎮痛剤を処方したり、レーザーや電気刺激などで血流を良くしたりする治療も必要に応じて行います。
- ご自宅でできる対策
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顎関節症の症状を改善するには、ご自宅でのセルフケアが重要になってきます。まずは無意識に行ってしまっている行動を明確にし、発症した原因や、症状を長引かせている原因を取り除きましょう。片咀嚼癖や頬杖のような悪習慣や強いストレスなどの寄与因子を取り除かない限り、一時的に痛みがなくなったとしても再発する可能性があります。患者様ご自身が意識して、顎関節や周辺筋肉に負荷をかけない生活をしましょう。
治療の流れ
問診・視診・触診
まずは現在の健康状態や既往歴、生活習慣、食いしばりや歯ぎしり等の症状をお伺います。また、関節や筋肉の状態、開口時間等を確認し、痛みの部位を調べます。その際に姿勢や顔貌は左右対称かまでチェックします。
診査
レントゲン検査や機能解析検査を行います。ここでは頭の骨に対して上あごの位置を正確に咬合器につけ、噛み合わせや顎の動きを再現することで診断します。
診断・治療計画
診査結果をもとに今後の治療計画についてご説明します。
不明点や不安な点がございましたら、遠慮なくお申し付けください。
治療開始
実際の治療に入っていきます。
治療計画でご説明した内容で治療を進めていきます。