歯周病は怖い病気です
日本人が歯を失う原因として、もっとも多いのが歯周病です。ところが初期の歯周病では、自覚症状はほとんどありません。歯ぐきの腫れや出血などによって歯周病に気づいたときには、症状がかなり進んでいることが多いという恐ろしい病気です。
こちらでは開業22年以上の実績とこだわりのある、長崎市麹屋町の歯科医院「おやま歯科 中通り診療所」が、歯周病治療についてご説明します。歯周病は咬み合わせの不具合によってもたらされることもあります。当院では症状をしっかり確認して診断いたしますので、気になる症状があれば早めにお越しください。
歯周病とは
歯周病とは、おもに歯周病菌の感染によって起こる感染症で、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)という骨が溶けていく恐ろしい病気です。歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯の揺れなどの症状があり、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病を治療するにはお口の中から菌を除去して、再感染を防がなければなりません。再感染を防ぐためには日々のセルフメンテナンスがとても重要です。また咬み合せの不具合によって起こることもあり、原因をきちんとつきとめてから治療する必要があります。
あなたは大丈夫?歯周病チェック
初期の歯周病は自覚症状がほとんどなくわかりにくいものですが、早めに対処すれば早期治療が可能です。以下のチェック項目の中に気になる症状はありませんか?
まずはセルフチェックしてみましょう。
当てはまるものが1つでもあれば歯周病にかかっている可能性があります。早めに歯科医院までお越しください。歯周病は、日本人の成人約8割がすでにかかっているか、その予備軍であるといわれている病気です。今はどれも当てはまらなくても、ふだんから丁寧なブラッシングなどの口腔ケアに心がけ、3ヶ月に1度程度は歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。
PICK UP!咬み合わせ(咬み合せ)と歯周病の関係!
部分的な歯周病としてもっとも多いのが、咬み合わせの不具合によって起こる歯周病です。専門的な病名では「咬み合せ性外傷」といい、歯科医院によっては「ひどい歯周病」と説明されることもあります。
症状としては一般的な歯周病とほとんど変わりがなく、初期ではものを咬んだときになんとなく痛みを感じる程度です。症状が進んでいくと咬めなくなるほど痛むことがあり、歯がグラグラと揺れたり、歯ぐきが腫れたりといった歯周病特有の症状が現れてきます。
歯周病の症状と治療
当院ではまず、レントゲン検査や歯周ポケット検査など精密な検査によって、歯周病の症状をきちんと見きわめ、進行程度を診査します。その後、各段階に合わせて最適な治療法をご提案しています。
当院では、プラークコントロール・スケーリング・ルートプレーニングなどの基本治療をしっかり行い、場合によってはリスクを検査なども行っていきます。
歯周病の段階 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
初期 |
歯周ポケットが1~5mm。 自覚症状はほとんどありません。 | お口の中のプラークを除去するプラークコントロールを行います。 歯科医院にて歯石や歯の根元の汚れを除去します。 |
中期 |
歯周ポケットが5~8mm。 この段階でも自覚症状はほとんどありません。 歯ぐきの腫れや出血に気づくこともあります。 |
お口の中のプラークを除去するプラークコントロールを行います。 歯科医院にて歯石や歯の根元の汚れを除去します。 症状によっては歯周外科手術を行うこともあります。 |
重度 |
歯周ポケットが8mm以上。 歯を支えている歯槽骨が溶かされ歯がグラついたり、歯ぐきが赤く腫れあがったりします。 口臭がきつくなることもあります。 |
お口の中のプラークを除去するプラークコントロールを行います。 歯科医院にて歯石や歯の根元の汚れを除去します。 症状によっては歯周外科手術や抜歯を選択することもあります。 歯並びが原因の場合は、並行して矯正治療も行います。 |
症例
・矯正
PICK UP!再生治療も可能
歯周病によって歯槽骨が溶けてしまうと、もう歯周病を治すことはできないと考えている方もいらっしゃいます。しかし、「エムドゲイン再生療法(EMD再生療法)」という保険外治療によって、溶けてしまった骨を再生させることもできるのです。
エムドゲイン再生療法では歯の表面の汚れを除去してから、溶けた骨の部分にエムドゲインという薬を入れることで骨を再生していきます。ただし、すべての骨を再生できるわけではありません。当院では治療のメリット、デメリットについて丁寧にご説明します。まずは、できるだけ早くご来院ください。